石巻日日新聞に掲載されました

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閉校前にたどる思い出 門脇中学校35回生 校舎見学や懇談で交流

 石巻市立門脇中学校の第35回生同期会が2日、同中学校で開かれた。昭和56年度卒業のOB、OGら約20人が集まり、本年度で閉校し、74年の歴史に幕を下ろす同校校舎を見学したほか、懇談や記念撮影などで母校の思い出を胸に刻んだ。【渡邊裕紀】

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 柏陵こと門脇中学校は昭和22年に創立。同25年に木造2階建ての校舎が完成し、石巻中とともに入居した。同27年に独立したが、校舎は同51年に火災で焼失。同54年に現在の校舎が整備された。35回生は現校舎ができて初めて迎えた生徒であり、当時は1学年8クラス、約350人いたという。

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【35回生が28年ぶりに集まった】

 同期会は八島慎治さん(54)=東京都文京区在住=が発起人となり、平成5年以来、28年ぶりに開いた。あいさつで八島さんは「門脇中は校舎が学区外にあるという全国的にも珍しい学校。震災で生まれ育ったまちもなくなり、今度は母校もなくなってしまうが、思い出を胸に同期生と絆を深めたい」と話した。

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【なじみ深い校舎をバックに記念撮影】

 来賓で同中学校の千葉正人校長も「これまで1万7334人の卒業生を輩出し、今年の35人が最後。学校がなくなっても柏陵生としての伝統がなくなることはない」と強調した。

 門脇中は新年度から隣り合う石巻中と統合する。石巻中は校舎内の一角に門脇中の歴史をたどるメモリアルホールを作り、足跡を後世に伝えていく。35回生で石巻中学校の佐藤伸一郎教頭は「石中、門中、互いの良い部分を残しつつ新しい学校にしていければ」と語った。

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【校舎の改修などで昔との違いを語り合った】

 同期会は校舎も見学し、OBらは当時の面影を残す校舎を見ながら「ここに購買部があった」「雨上がりに見る外の景色がとてもきれいだった」などと思い出に浸った。中には「先生にテストの答案を窓から投げ捨てられたこともあった」など破天荒なエピソードで笑いを誘う場面もあった。

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【当時の思い出を語りながら校舎を見学した】

 幹事の一人である鈴木京子さん(54)は「校舎に入るのは卒業以来。なつかしさが胸にこみあげてくる」と当時の思い出を同級生らと語り合った。門脇中の閉校式は2月20日に行われる予定

https://note.com/hibishinbun/n/na993aa760b2c?fbclid=IwAR087-IAbQ20LbLv6EQ-DmCT1En3-ZDKvCOgoGnWOl-IScywRuKLs9U_o9g